【鬼の対談】京都大学名誉教授 鎌田東二先生xテオヘイズ

ダイジェスト版
フルバージョン

2024年2月24日(土) 大阪YOD Editions「テオヘイズ(Theo HAZE)「宇宙叙事詩~Black Sun~」
展覧会:
2024年2月3日(土)-2024年2月25日(日)
13:00-19:00 閉廊日:火・水
会場:YOD Editions
(大阪府大阪市北区西天満4丁目5-2)

オープニング・イベント:
2024年2月3日(土)
トーク・セッション:鎌田東二(京都大学名誉教授)+テオヘイズ(作家)+秋丸知貴(美術評論家)
ライヴ・セッション:鎌田東二(自作詩朗読)+テオヘイズ(津軽三味線)

トーク・イベント:
2024年2月25日(日)
出川哲朗(東洋陶磁美術館名誉館長)+テオヘイズ(作家)

<美術評論+より引用>
展評「Theo HAZE(テオヘイズ)――宇宙叙事詩~Black Sun~」YOD Editions 秋丸知貴評

展覧会の会期初日の2024年2月3日に、本展オープニング・イベントのトーク・セッションとして、神道の専門家であり著名な宗教哲学者である鎌田東二氏(京都大学名誉教授)を囲んで、テオヘイズと筆者の三人で鼎談を行った。より正確に言えば、「囲んで」ではなく、特急電車で移動中の鎌田氏はZOOMを用いたある種の千里眼的な遠隔参加である。

鎌田氏の業績は幅広いが、端的に言えば、PHP新書の『神道とは何か――自然の霊性を感じて生きる』(2000年)のように、日本の宗教文化を表層から深層に至るまで自身のシャーマン的な感受性を通じて長年分かりやすく魅力的に解説してきたことと要約できる(8)。

この鼎談の企画者である私が指摘したかったのは、鎌田氏とテオヘイズはよく似ているということである。一つは二人とも幼少期に「鬼の存在を直観していた」と証言していることであり(奇しくもこの会期初日は節分であった)、もう一つは文化全般におけるスピリチュアリティの復権あるいは「世界の再聖化」の実践をそれぞれの職業上のフィールドで追求していることである。

さらに、二人は自ら詩を作り、唄を歌い、楽器を演奏するところも共通している(鎌田氏は「神道ソングライター」を自称している)。後半のライヴ・セッションでは、鎌田が自作の詩を朗読し、テオヘイズが津軽三味線で伴奏するという、ポエトリー・リーディング・ズーム・ライヴを行った。諸々のアクシデントで一度もリハーサルのないぶっつけ本番の試みであったが、だからこそ予定調和のない即興性の中に瑞々しい創造力が煌めく瞬間が幾度もあった。ここで見られる予測誤差による笑いと連帯感による癒しこそが芸能の原点であることを、ぜひそのダイジェスト版の動画で感じ取って欲しい。