Personal egg, gold

Personal eggs

Personal Egg

卵型の立体作品であり、中央に指紋が配置されている。指紋は、テオヘイズが美術大学の卒業作品のモチーフとして長年取り入れているものである。

というのも、彼は自分の前に父母がいて、その先に祖父母がいる。さらにその先も続いて繋がっており、今の自分が存在していることを意識している。こうした多くの命に感謝の念を持つことをテーマとしているからである。

彼は、18歳の学生時代から哲学、宗教、芸術について悩み考え、夜な夜な歩きながら瞑想をしていた。後に、「DNAを辿る瞑想」と称し、自分の祖先とつながる意識を持って瞑想を行うことを「鎮魂」として継続しているが、その原点とも言えるのが、「指紋」を使ったPersonal Eggである。卵は、個を象徴するものである。