東大寺観音院七人展

「祈りと現代アート 東大寺観音院七人展」
会  期 : 令和3年 10月27日(水)~11月3日(水・祝)      
     11-16時半(16時受付終了)
会  場 : 東大寺塔頭 観音院(入場無料)
特別協力 : 東大寺
後  援 : 奈良市、奈良新聞社、奈良市教育委員会
主  催 : 東大寺観音院 七人展実行委員会

コロナ禍の先行き不透明なこのご時世。
芸術家・アーティストが担い果たせる事があるはず。そんな想いの芽から本企画は始まりました。今回会場となる観音院。東大寺の塔頭で戦前戦後にかけて「寺」という空間にて様々な芸術家や文筆家が集い時代を牽引してきました。 当時、観音院住職であり後に東大寺別当となられる上司海雲師が作家の志賀直哉氏らと始めたサロンが営まれ、様々な芸術家が互いの美意識・世界観を持ち寄り、 発信の場所となっていました。その様な営みの中、彫刻家の水島弘一氏が上司師と共に「七人会」という集いを結成、後に語り継がれる「七人展」が行われました。 本企画展発起人・代表の水島太郎氏はこの水島弘一氏を祖父に持ち、3代に亘り東大寺とご縁を結び、本人も修二会の童子として深く関わりを持ってきました。

「藝術/芸術」は“Art” の訳として作られた言葉で、その「藝」の字は“植える”を意味し、略字とされる「芸」は“刈り取る”という意味を語源に持ち、人間の精神を内的に成⻑させ、或る価値体験を実らせるものとして生み出された言葉です。水島氏は芸術家としての役割を模索する中、現代美術家のTHEO HAZE(テオ ヘイズ)氏と出会い、かつての創作的刺激を与え合い切磋琢磨した空間創りの構想を共に練ってきました。そんな中、アーティストの那須勲氏をプロデューサーに迎え、また今回参加するアーティスト七名が集結しました。 かつての「七人会」、令和の再興です。

8世紀中頃、日本は旱魃や疫病、内乱など未曾有の国難に遭遇していました。 苦しみに喘ぐ⺠の為、大仏造立が発願され、それまでの大陸の政治思想による治世から仏教思想による⺠の救済へとその思想的舵を大きく切り、無事難局を乗り切ります。以来、日本では様々な困難な状況に際し、新たな世界観・思想を導入し世に植えてゆく事で国も⺠も時代を切り拓いてきた歴史があります。 お寺はその中で大きな役割を果たし、様々な時代の移ろいの中、人々を繋ぎ、安らぐ場として、またその時代の新たな風を届ける働きをしてこられました。テーマは「祈り」。 アーティストの表す祈りには「おはよう」から「おやすみ」の日常とその狭間、生死への鎮魂、また素粒子から大宇宙の営みに向かうもの等、様々。 現在、無住となり閑かな佇まいを見せる観音院ですが、我々アーティストと作品を触媒とし、共に様々な方と共に新たな文化が芽吹く場としたい。 その第一回目の企画展でございます。

東大寺 観音院 七人展実行委員一同

お問合せ
tel : 09059754495 / mail:shosekai@gmail.com 水島太郎(七人会代表)
FACEBOOKページ https://www.facebook.com/todaiji.kannonin.7/
観音院地図 https://goo.gl/maps/jDo9Rwyr7YLp1mMv7

※ 販売される作品の売上の一部は東大寺福祉事業団に寄付されます。