Pine Tree in Noh stage 「能舞台の松」

  • 日本の伝統文化である能。能の舞台には松が描かれている。
    これは何故かというと、松は神霊が宿る「依り代」であったからである。今では演者は松の前で舞うが、当時は演者は松に向かって踊り、観客も松越しに舞を見ていた。これはとてもシャーマニックな行為である。
  • そして、能は猿楽が発展したものなのだが、会場は野外だった。能や猿楽はもともと、大道芸だったのである。野外で行う理由としては、天地自然と一体を感じることが重んじられていたからだろう。そこも、能が超自然的なものを題材とした歌舞劇であり、シャーマニズムやアニミズムといった日本人の感性を見て取れる。
  • 公共の場で舞うこと。即興性。猿楽も即興の大道芸で人気を博した。民衆のためのものだった。芸能の原点は、街角にある。これは、現在世界中で見られるストリート・アートに通じる。
  • 猿楽も元は長らく野外での素朴な芸上であり、サブカルチャーであった。世阿弥が物語性を導入し、今のような高尚な文化「能」に仕立てた。現在ではユネスコ無形文化遺産になっている(2008年登録)。
  • ここからインスピレーションを受け、Japanese Graffitiとして描くようになった。
  • 印象派も、かつてはアバンギャルドな試みだった。
    文化 音楽 舞踊 美術
    謡や鳴り物 舞い 影向の松
    ヒップポップ ラップ、DJ ブレイクダンス グラフィティ